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書評 – なぜ、伊右衛門は売れたのか。 – オーケストラのようなモノづくりを

公開日:2008年9月29日 | 最終更新日:2013年5月15日

お茶のペットボトル飲料というと、「おーいお茶」を想像していた頃があります。でも、今は「伊右衛門」が浮かびます。そんな大きい新しい商品・ブランドを開発してた様子を1冊の本にまとめたのが「なぜ、伊右衛門は売れたのか」です。
なぜ、伊右衛門は売れたのか

第1章 お茶は工業製品じゃない。日本人の心―。(同時並行でスタートした異例のプロジェクト 京都、老舗茶補巡りを経ての決意 ほか)
第2章 若き挑戦者たちに芽生える、ものづくりの魂。(すべてを知って、愛さなければ商品開発をする資格などない―サントリーWay 天才から学んだ商品開発のベクトル ほか)
第3章 失敗から学んだ、とても大切なこと。(次世代新製品の提案 開発者だけが見る“オンリーワン商品”の夢 ほか)
第4章 本物の味を求めて、あらゆる壁を突き崩す。(トップブランドの確立―。我々には何が欠けているのか? 老舗の暖簾―。立ちはだかった大きな壁 ほか)
第5章 すべてが響き合ったとき、メガブランドが誕生した。(隘路にはまりこんだネーミングの作業 開発部門と生産部門―。もう一つの攻防 ほか)

伊右衛門は、サントリーが発売しているペットボトルで飲めるお茶です。このジャンルでサントリーと言えば、烏龍茶です。今でも、烏龍茶をお店で注文すると、サントリーのウーロン茶が出てきたりするほど、メジャーな存在です。このウーロン茶と並び、超えたいブランドを作りたい、というのがサントリーの考えだったようです。
サントリーの商品開発は、チーム制で行われているそうです。サントリーのチーム制では、商品の開発担当、マーケティング、宣伝、味の開発担当などなど、多くの専門者が集まって1つの商品が開発されるというのです。チームでの開発を行うために、チーム全員で京都にお茶の勉強に行ったり、チーム一丸となること。チーム全体で、商品イメージを共有することを色々と行っている様子がわかります。
サントリーの商品開発は、組織の横軸で行われているのですね。縦軸であれば、商品開発部というのがあり、そこで商品企画・開発をすることが多いと思われます。それを、それぞれの専門分野の担当者を集めたチームを作って、組織の横軸を活用した商品作りをしているのが印象的です。
言ってみれば、オーケストラみたいな体制で1つの楽曲を作り上げていく感じでしょうか。楽器奏者一人一人が、楽曲に対して深い理解と、技量、イメージされる楽曲がなければ、美しい音色は響かない。そんなモノづくりをサントリーはしているのです。
こうしたモノづくりは、自分たちでもできるのか?自分たちに問いかけたくなります。縦割りは縦割りで、専門性が高まります。高まった力を水平展開していくことで、さらに力を上げることはできないか?そんな風に感じました。
サントリーが持っている開発力というのは、一丸となって1つの商品を作り上げていくことにあるのかも?と考えさせられる1冊です。

photo

なぜ、伊右衛門は売れたのか。
峰 如之介
すばる舎 2006-04-20

by G-Tools , 2008/09/24

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