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リコールとPR そのタイミング

公開日:2011年2月21日 | 最終更新日:2013年4月22日

乳幼児を伴って移動するときの必至アイテム、自転車用チャイルドシート。各社が商品を投入するなかで、実はそのひとつであるブリヂストン製の鉄製自転車用リヤチャイルドシートの足乗せ部が破損し、子供がケガをする事故が起きました。
ブリジストンは、これを受けてリコールを実施。無償修理を呼びかけます。

「自転車用後席幼児座席(リヤチャイルドシート)」無償点検・修理のお知らせ「足乗せ部」破損の恐れ

つきましては、「足乗せ部」の誤った取付けができる下記対象商品に関し無償点検し、傷、変形等が認められた場合は無償で修理させていただきます。
ブリヂストンからの重要なお知らせ(2010年7月9日)

しかし、このリコール後も事態は収まりません。正常に取り付けても子供がケガをしてしまう事故が起こりました。同社はリコール対象を拡大し、無償交換に踏み切りました。

「鉄製 自転車用後席幼児座席(リヤチャイルドシート)」無償交換のお知らせ
~リコール対象の拡大~

弊社が販売いたしました鉄製「自転車用後席幼児座席(リヤチャイルドシート)」の「足乗せ部」が破損し、お子様が怪我をされる事故が発生したため、誤った取り付けをする可能性のある商品を対象に、平成22年7月9日から無償点検・修理のリコールを実施しております。
しかしながら、正常な取り付けをした場合でも同様にお子様が怪我をされる事故が発生したため、このたび対象商品を下記12モデル(ヤマハ発動機ブランド1モデルを含む)に拡大して、現品回収の上、樹脂製リヤチャイルドシートに無償交換させていただくことといたしました。
尚、在庫準備のため、交換は、9月30日より順次行わせていただきます。
ブリヂストンからの重要なお知らせ(2010年9月21日)

無償交換措置を決めたとはいえ、対象は約57万台。ユーザーへの告知がうまくいかず、交換自体がなかなかすすまなかったようです。事実、私自身もこのチャイルドシートのユーザーなのですが、2010年7月のリコールも2010年9月の無償交換措置自体も全く知りませんでした!

2010年10月に自転車屋さんの前を走っていたらいきなり呼び止められ(!)この措置を知って、無償交換予約→交換となったラッキーなケースです。保育園のママ友の間でも、この措置を知っている人がほとんどおらず、知っている人はクチコミで知ったという方が多いようです。

ブリヂストンからの重要なお知らせ

ブリヂストンからの重要なお知らせ

そしてやっと2011年1月、同社は全国紙の全面広告を使って、対象となるチャイルドシートをカラー写真で掲載し、商品の交換を呼びかけました。

対象商品のカラー

対象商品のカラー

重大事故が起きる前に「対象製品はすべて修理ではなく無償交換にしよう」と決めたのは、企業の危機管理体制として素晴らしいものと言えます。
しかし、刊心の措置自体がPR不足でユーザーに認知されなければ、全く意味がありません。販売店を経由した購入者への連絡がうまくいかないのなら、無償交換が決まった時点で広告とPRを大量に投下し、交換を促進すべきだったでしょう。

新聞広告の効果か、無償交換したチャイルドシートをつけた自転車を、以前よりはたくさん見かけるようになりました。しかし、危険な対象製品をつけたまま自転車を走らせているお母さんも、まだかなりよく見かけます。事故が起きないといいのですが……。

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