広報・マーケティング担当者のための
ネット上の情報発信・情報流通を支援するネットPR.JP

書評-ネット炎上であなたの会社が潰れる!~ウェブ上の攻撃から身を守る危機管理バイブル~

公開日:2009年7月8日

「ブログ炎上」というと数年前は「たまに起こる珍しい出来事」でしたが、最近では炎上件数も増えていますよね。
さらに、ネット炎上により解雇されるケースや逮捕されるケース、売り上げが激減するケースなど、現実社会への影響も増大しています。
そんな中、はじめての炎上対策本が出たということで、早速読んでみました。
6-4w-3-book-ICR.jpg

第1章 ネット時代の新たな危機管理
    ・大企業も揺るがす「ネット炎上」の威力
    ・「炎上」が刑事事件に
    ・ICRとは?
第2章 なぜ、「炎上」は起きるのか?
    ・炎上リスクは避けられない
第3章 「炎上」を鎮火する方法
    ・狙われやすいのは誰か?
    ・その発言が炎上を生む!
    ・抗議行動はこうしてエスカレートする
    ・どうすれば「鎮火」できる?
    ・ネガティブSEOという余波
第4章 「1対1」トラブルの対処法
    ・「1対1」のトラブルとは?
    ・掲示板などオープンな場での攻撃
    ・メールによる攻撃
第5章 ネット世論との付き合い方
    ・社会を揺るがすネット世論
    ・ネット世論が政治を変える
    ・ネット規制は「言論の自由」を縛る

「ネット炎上であなたの会社が潰れる!」という過激なタイトルなので「内容の薄い脅し本かな?」と思いましたが、いい意味で期待を裏切られました。
「炎上」をテーマにあげていますが、表面的な炎上対策本ではなく、
「ブログ炎上のようなマイナス現象と、クチコミマーケティングのようなプラスの現象は異なるように見えるが、実は『インターネット・コミュニケーション』というベースの上に成り立っているという点では共通しており、それがプラスに転じるか、マイナスに転じるかの違いに過ぎない」

という理論に基づいて解説されており、ネット時代のリスクマネジメントを学びたい広報担当者には最適な内容だと思いました。
ネット以前の時代では情報発信をするのは大きなマスメディアだけでしたが、今では個人も情報発信力、影響力を持っています。そんな時代に、従来の広報の常識で対応していたのでは、うっかり大炎上を招き、膨大な被害をうける可能性もあります。
本書の中で、「これからの広報担当はICR(インターネット・コミュニケーション・リスクマネジメント)を理解していることが非常に重要である」と書かれていましたが、本当にその通りですよね。
また、本書の後半では、個人がインターネット上のトラブルに巻き込まれた時の対処法についても詳しく書かれています。
なんとなく、「自分は有名人じゃないからネット上のトラブルなんて他人事」と思ってしまいますが、ネットを使っている限りトラブルの可能性はゼロではありません。実際、私の友人でも嫌がらせのメールを数百件受け取り、困っている人がいました。
そういう意味では、本書は広報担当者に限らず、すべてのネットユーザーにとって読んでおいて損はない1冊だと思いました。

 

Follow us!

ネットPR.JP 記事カテゴリー

ネットPR.JP 記事年別アーカイブ

ネットPR.JP 最新記事

ネットPR.JP 記事カテゴリー

ネットPR.JP 記事年別アーカイブ