広報入門

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神谷町ではたらく広報マンの独白(13)「PRプランナー」認定試験を振り返る

2008年04月15日

news2u:matsuhisa


■おかげさまで合格しました

先日、日本パブリック・リレーションズ協会(以下、PR協会)から、先に行われた「PRプランナー」認定試験の結果に関する最終通知がメールで届いた。結果は、問題なく”合格”であった。


■合格率からみた試験の概要


PRプランナー認定資格の試験は去年から制度が発足し、今回の合格者がはじめて「PRプランナー」を名乗ることができるようになる。


一体、何人のPRプランナーが誕生するのだろうか?


PR協会の報道資料やホームページ等によると、この間実施された1次から3次までの合格者数と合格率は、1次試験では受験者752人に対して723人が合格で、合格率は96.1%。


2次試験は、522人の受験に対して372人が合格で、合格率は 71.3%。


そして、3次試験では297人が受験して145人が合格し、合格率は48.8%とのことである。


1次試験受験者752人に対して3次試験合格者は145人だから、全体をとおしてみた合格率は19.3%となるのだ。3次試験は実務経験3年以上が受験資格だから、学生や経験年数の少ないPR担当者は受験できない。


その人数を差し引く必要はあるのだが、おおまかにいって5人に1人しか通過できなかったといえるだろう。そういう意味では、PRプランナーは、かなり取得が難しい認定資格といえるのかもしれない。


■物議をかもした(?)結果の判定


PR協会のホームページをみると、3次試験の判定については、かなり物議をかもした様子がみてとれる。3次試験の合格率は50%を切るほどであるから、1次、2次と比較するとかなり厳しい結果となったようだ。


自分が当然合格すると思っていた受験者も、通知をみて不合格と知り、ショックを受けたという人も少なくないだろう。


以前も書いたが、3次試験はニュースリリースの執筆と、広報・PR計画の作成の2つが課題であった。一番目の課題は、ニュースリリースの執筆である。


世の中に多数とびかうニュースリリースだが、スタイルや文章の書き方は、実は十人十色なのがこの世界なのだ。


PR協会のホームページには、3次試験の判定に関して、わざわざ以下のようなコメントが掲載されている。


「・・今回の試験では一般紙経済部記者を対象としたニュースリリースの作成を求めており、採点評価も一般紙経済面の一般的な記事形式、いわゆる逆ピラミッド形式に準じているかどうかは、評価ポイントの一つとなっております。ただ、そうでない形式で作成しているという理由だけで不合格とする評価をしているわけではありません。・・」


この文章は、判定に対する問合せや意義が相当数、寄せられたことを物語っている。


また、もう一つの課題は、広報・PR計画の作成。与えられた課題をもとに、実行計画(アクションプラン)を作成するものである。おそらくいろいろなプランが提出され、評価者を悩ませたものと思える。


ニュースリリースの執筆にしろ、広報・PR計画の作成にしろ、絶対的な正解というはありえないのが広報・PRの世界である。


判定に不満を持った受験者が多かったというのは、予め示された採点のポイントが抽象的なことに加え、評価内容が公表されないことが大きな理由だろう。


PR協会については、評価内容の公表等ぜひ考えてもらいたいものである。


■これからPRプランナー試験を受ける方へ


さて、今回の認定試験を振替ってみての感想だが、合格率からみると予想していた以上に3次試験が難しかったようだ。反対に合格率の高さをみると、1次試験は常識問題のようで易しすぎたのかもしれない。


2次試験は4つの専門分野にわたっており、私自身はここが最難関と予想していたのだが、7割が合格するところをみると、今回は比較的答えやすい問題が多かったのではないかと思う。


今後、受験される方々への提言・・。
1次試験対策としては、まず広報・PRについて幅広い知識を身につけること。その後、2次試験の対象となる4つの分野について説いている参考図書をしっかり読み込むこと。時事知識を身につけるために、ふだんから新聞やテレビのニュースについてしっかりと注意する習慣を持つことも必要である。


3次は参考図書を熟読するという座学だけでは対応できないようだ。


私が3次試験を受けながら感じたのは、実際に企業において広報の現場で携わる実務に近い内容であったことだ。だから重要なことは、広報・PRの現場でいろいろな場面に遭遇し、その都度、問題解決を考えて提案できること。ニュースリリースの執筆も奇をてらうのではなく、標準的な技法やスタイルをまずマスターすることだろう。


3次を通過すると面接試験があったのだが、要した時間はわずか5分程度。広報の業務経験や考え方、職業観を問われるのかと思ったら、単に実際に試験を受けた本人確認のような内容だった。


3次試験を突破して面接までこぎつければ、ほぼ合格と思い間違いはないだろう。


資格をとる理由は、人それぞれである。私の場合は、広報・PRの業務知識や考え方が世の中の標準とずれていないか確かめたかった。就職に有利であるとか、事業を有利に進めるためには有効とか、いろいろな考えがあるだろう。


いずれにしろ、本資格への挑戦を一つのステップとして、これからも広報・PRの仕事に携わる新進気鋭の方々の活躍に期待したい。

神谷町の広報マン 愛称:マーベリック 外資系IT企業で広報マン17年、PR系企業におけるコンサルタント生活3年を経て、現在は神谷町にある金融会社にて広報を担当。広報マンとして20年余を過ごす。広報の仕事と、赤ワイン、クルマ、そして年に数回に過ごす軽井沢での静かな生活をこよなく愛する。独自の視点から広報を語り、広報の仕事に携わる後進の成長に貢献したいと考えている。
 

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