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【ECナビ】原点に戻って考えることが大事。

公開日:2006年12月16日

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   MEMO

Company profile
設立 1999年10月
所在地 東京都渋谷区神泉町8-16 渋谷ファーストプレイス8F
資本金 25,855万円
代表取締役CEO  宇佐美 進典
事業内容
◇◇オンラインメディア事業、価格比較サイト「ECナビ」の企画・運営

Keyperson’s Profile
岡田 直子(おかだ なおこ) 氏

広島出身。神戸女学院大学卒業後、サン・マイクロシステムズに入社。その後、大学院で経営学を学びながらソフトウェア会社、営業・販売のアウトソーシング会社を経て、2005年に株式会社ECナビ 広報担当として入社。

― 貴社サービスについておしえてください。
 ECナビは、価格比較サイト「ECナビ」を運営しています。家電・AV機器をはじめとして、ファッションやコスメ、インテリアなど全19カテゴリ、およそ250万点の商品についての価格、商品情報やショップの口コミ情報を掲載、月間210万人の方にご利用いただいております。登録会員数は180万人になりました。また、ポイント制キャッシュバックサービスも魅力のひとつです。ECナビにアクセスすれば必要な情報が必ず見つかる、分かりやすい、使いやすい、そして安心である、というショッピング情報サイトを目指しています。

 最近は、ECナビリスト、ECナビ人気ニュースといったソーシャルブックマーク的な要素がはいった会員間のコミュニケーションを醸成させるためのサイトを開設しました。それらサイトを経由して会員獲得もできています。

― ECナビではじめて広報についたということですが、前職は営業職だったそうですね。
 そうです。新卒で入社したサン(サン・マイクロシステムズ)では、BtoBの営業部門に所属していました。その後大学院に通いながら勤務したベンチャー企業では、クライアントさんの企業(組織)形態を理解してセールス活動することや、ソフトウェアを販売するための営業戦略立案など営業職の経験を積みました。BtoB営業をしながら、コンシューマ向けのビジネスはどんなものなんだろう、という関心をずっと抱き続けていました。大学院での勉強と平行して仕事とのバランスをとるのが難しいこともありましたが、色々な業界を早い段階で経験しておくことはこの先、自分にとって大切だと考えていましたし。当時大学院で同期だった現CFOの永岡さんから「新設する広報部の担当者に」と声をかけていただいたのがご縁で、ECナビに入社することになりました。 

― 営業から広報へ、ということに戸惑いはありませんでしたか。
 広報の仕事につくことを了解したものの、当初は「広報ってどんな仕事?私にできるのかな?」という状態でした。(笑)早速、広報の仕事について色々調べてみると、営業の仕事と共通点があると思いました。たとえば、ゼロスタートの広報ですから、メディア開拓、メディアとのリレーションの構築などは営業と似ていると感じました。また、広報は経営に近いと言われたりしますが、経営にも興味があるのでその点も魅力でした。経営陣のメッセージを発信する際にコンセンサスをとったり、経緯を見ることができるなど経営層に近い位置で仕事ができる、こんなチャンスはめったに無いだろうということも入社する決め手になりました。

― 貴社の広報業務は?
 メディアからの取材対応、プレスリリースの作成、配信を中心として、ニュース性の高い情報をメディアの方々にお伝えし、少しでも多く効果的に掲載されることを目指して活動しています。社内ヒアリングをしながら、会社のサービス、技術、会社、経営者、社員といった切り口でアピールポイントを探ってきました。1年たってやっと基盤が出来上がってきたところです。

― 広報部のスタートメンバーで入社、そしてたった一人ですよね。
 一人で大変というよりも、楽しいし、やりがいがあります。社内に対しては積極的にヒアリングしてまわります。ただ、一人でやっていると他の広報担当者はどうやっているんだろうと思うことがあります。大学院時代の知人や業界が近い広報の方とは情報交換や記者の方を紹介しあうこともよくあります。情報共有は大事にしています。

 他社の成功事例をもとにしながら、自分たちの組織にあったようなかたちにするには、どういったことが必要か議論しています。担当者間、現場同士の会話も大事ですね。段階はありますが、大事なことは何かということを考える。原点に戻って議論します。

― メディア対応についてどんなことを大事にされていますか?
 メディア対応については、各媒体のカラー、特性を理解して接する必要はあると思います。ただし、結局は「人」がやっていることなのでやはり人間同士、個と個のつながりが基本にあって、記者さんとの信頼関係がしっかりしていれば、間違った方向に進むことはないだろうと考えています。気軽に連絡したり、相談できる間柄なのか、それともメールだけの間柄なのか、その度合いによって対応は異なってきますが、メディアの記者、編集の方に自分から積極的に会いにいくように心がけています。

 自分がつねにオープンになっている状態でありたいですし、色々な人とのつながりは大事にしていきたいですね。「この人にきいたら何でも知っている」というような頼られる存在になりたいです。記者の方、社内、社外の方に対して、情報の集積地になりたい。人と人とのつながりがさらに人を呼んで、思いがけず以前仕事でお世話になった方から突然連絡をいただくような嬉しい出来事もありますし。

― 社内広報の活動はどうですか。

 情報を発信していても、社内の受け取る側は意外と知らない場合も多いし、関係のないことはやはりどうしても興味がうすくなってしまいがちです。社内への情報伝達手段はメール、社内ポータル、掲示板などを中心に活用しています。また、経営トップが内部で情報を発信することはもちろん、社外(メディア)で発信される情報を伝えることも非常に重要で、自社の取り組みが評価されていることを社員に認識してもらう良い機会です。

 例えば、新しくリリースしたサービスがメディアに取り上げられたとき。関わった人間はとても嬉しいことで、それをさらに広報から知らせることによって、関係者も周囲も「世の中に認知されているサービスに関わっている」という誇りをもってもらえるし、社内のモチベーションがあがります。

 もともと、当社は社内コミュニケーションを大事にするという社内文化があります。例えば四半期ごとにMVP社員、部門、プロジェクトに対して表彰するなど、社員にスポットライトを当てるイベントの実施から目標評価制度まで社内の仕組みづくりやコミュニケーションに関して人事総務が丁寧に取り組んでいます。トップの意向がいろいろなところで活きていて、反映されている結果だと思います。
 先輩社員を探し当てる新入社員向け「スタッフラリー」やECナビ流の社内相談窓口、「総務のあさのさん」など、広報としては、その取り組みを”ネタ”にしてメディアの記者の方に持ち込んで取り上げていただいたりしました。IT関連の企業というと、コミュニケーションはメッセンジャーのみ、とか、ある種の先入観があるのかもしれませんが、当社が行っているユニークで、リアルな社内コミュニケーション方法がかなり新鮮だったようです。メディアがメディアを呼ぶ、というのでしょうか。取材のオファーを予想以上にいただきました。
 社内的なことでも、こんなことがニュースになるんだ、という気づきがありますね。広報活動を通じて、地道に、着実に事業を展開している一企業であるということをしっかりPRしていきたい。

― 今後の広報の課題、目標についておきかせください。

 広報としての今後のミッションは、サイトをもっと広く一般ユーザーに認知して頂くことです。ECナビは、お買い物といえば、まず一番最初に訪れていただけるショッピング情報サイトになることが目標です。このメッセージが伝わるような広報活動を展開したい。採用広報は戦略としてすでに着手しているところなので、さらにサイトのブランディング、PRをすることが私の課題でありミッションです。

― そのためのPRの方法は?
 以前に比べると雑誌などにも取り上げてもらえるようになってきていますが、紙媒体に広告費を投入して積極的にPRする方法はとっていないので、広報が主体となって何らかの新たな手法を利用して、効果的に認知されような工夫をしなければならないといけないと考えています。
 例えば、180万人という会員をもっているサイトですので、口コミで面白い話題がでてきたときにそれをプレスリリースにしたり、調査レポート、アンケートの結果を出したり、サイトで起こっている現象などをプレスリリースすることで、外に対するブランディングをしていきたいと思っています。計画はしているので、あとは実行するのみです。ただし、プレスリリースについては出した本数ではなく、リリースのタイミングはもちろん、内容や質を優先したいです。
 広報って継続的な取り組みが重要じゃないですか。徐々に浸透してくればいいと思っています。実際にニュースになったとき、掲載ニュースを関係した社内の人間に持っていくと、本人もすごく喜んでくれますし・・・。そんな瞬間にやりがいを感じます。

― 現時点、広報の仕事について改めて感じることは。
 私は、広報活動には正解がないと思っています。企業は経済活動をしていかなければならない、売上げをあげていかなくてはいけない、そういうサイクルがあり、その上に企業の価値を知らせるための継続的な広報活動が必要であると考えます。例えば、いいサービスをつくったとしても、それを世の中に知らせなければ、誰も知らない。それは社会にとっても企業にとっても不幸なことじゃないですか。
 例えば、メディアのもつ特色を理解した上で、記者との関係をつくりあげて、プレスリリースなどを通じて会社のメッセージを発信していく。これはやっちゃいけない、というビジネスとしての基本ルールはありますが、担当者の強みを生かした手法があり、力量次第。そのひとに合ったやり方があると思うので、いろんな切り口で考えよう!ということです。

 まだまだ未開の世界、深堀されていないことを極めたいと思いますね。新しい分野を創りだすことも必要ですし。
広報はやろうと思えば誰でもできると思います。広報活動は、実に地道な作業ですが、それを継続すること、深く掘り下げていくことが必要だと思います。そこにはより多くの経験が必要になってくるのでしょうね。

― 個人としての活動目標は。
 今よりももっとメディアの幅・つながりを増やす、ということです。1年半という短期間で作り上げてきていますが、もっともっと広げられます。コンシューマ向けのサービスは、いろんなメディアを活用できるという点で、面白いですし、エキサイティングです。

― すでに実行中の新しい取り組みはありますか?
 来年入社する新任広報担当者用に準備を進めています。自社の広報活動に関すること、効果測定の方法の模索など。限られたリソースで効果的に活動ができるようにしたいと思って準備をしているところです。今関係のある企業の広報担当者で集まって私がファシリテーターとなって「勉強会」をしています。来年広報として入社する内定者向けの勉強会だったのですが、それぞれの仕事の質を上げていくため各人のノウハウの共有と広報機能のレベルアップに役立てることができればベストです。

― ありがとうございました。

 ■ECナビ■
      URL http://ecnavi.jp/

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