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【株式会社 サイバード】地に足付けた、誠心誠意のコミュニケーションを実践

公開日:2006年6月30日

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 現会長兼社長の堀 主知ロバート 氏が携帯電話とインターネットの組み合わせに着目しサイバードを設立したのは、NTTドコモのiモードサービスが開始される約半年前。その後、iモードをはじめとするモバイルインターネットサービスの爆発的な普及とともに同社も急成長を遂げた。現在、携帯電話の普及台数は国内だけでも9000 万台を超える一大インフラに成長したが、携帯電話を財布代わりに利用すること(非接触IC技術)や地上波デジタルテレビ放送の受信(ワンセグサービス)、飲食店で利用できるクーポン券機能など、社会インフラとしての進化はとどまるところを知らない。

 モバイルインターネットの草分けであるサイバードは、国内最多のコンテンツ数を誇る「モバイルコンテンツ事業」に軸足を置きながら、企業のサイト企画開発から運用、カスタマーサポートを提供する「マーケティングソリューション事業」、ダイレクトマーケティングに携帯電話を融合した「Eコマース事業」、携帯サイトやメールを活用した「広告事業」、そして世界をリードする日本市場で培ったノウハウを、北米をはじめとする海外に展開する「海外事業」の5つの事業ドメインで、「+(プラス)モバイルでスマイル」を企業メッセージに掲げ、企画力を武器に、携帯電話向け総合サービス企業を目指して事業拡大に積極的に取り組んでいる。

 そして、2006年3月、サイバードは先にEコマース事業で提携した通信販売で急成長を遂げる株式会社JIMOS(ジモス)と、持株会社体制による経営統合することを発表。この秋には、新体制がスタートする予定で、サイバードの強みである「モバイルコミュニケーション」と、JIMOSの強みである「ヒューマンコミュニケーション」を融合させることで、「one to only one プラットフォームの創造」を目指す。
 新体制において、ますます重要な役割を果たす広報 IR 室長の近江 淳 氏にお話をうかがった。

ロゴ   
社 名
 
株式会社サイバード
設 立
  1998年9月
代表者
  代表取締役会長 兼 社長 堀 主知ロバート
資本金
  5,451百万円(2006年3月末現在)
従業員数
  618人(連結)/262人(単体)(2006年3月末現在)
事業内容
  国内外におけるインターネット対応携帯電話向けコンテンツサービス。

モバイルを活用した企業向けマーケティング、eコマース、クロスメディアソリューションの開発/提供、
並びにユビキタス社会を見据えた次世代プラットフォームの研究開発。
URL
  http://www.cybird.co.jp/
地に足付けた、誠心誠意のコミュニケーションを実践
 広報 IR 室は、IR 業務とPR 業務の有機的な相乗効果を図ることが必要であると言う経営トップの方針により、近江さんが率いていた広報室と、財務部に属していたIRグループが合体して、2004年10月に発足。近江さんをリーダーとして、株主・投資家、クライアント企業、ユーザー、社員などのステークホルダーに対するコミュニケーションを総勢6名でつかさどる。近江さんが挙げる広報IR室の活動方針は「地に足付けた、誠心誠意のコミュニケーション」。業務の柱は以下の4点。

・「攻め」のPR活動の徹底的な展開

・投資家から信頼を得るIR活動の実践

・グループの一体感を醸成するER(社内広報)活動の強化

・等身大のコーポレートブランディングの実践

 「サイバードを取り巻くステークホルダーが、サイバードをどう見ているか、どう感じているかを常に認識しながら、今期は特に”誠心誠意”にこだわったコミュニケーションを展開していきたいと考えています。たとえばIRの場合、サイバードを長きにわたって応援する”ファン”になっていただくという視点で、単なる数字情報だけではなく、将来性や潜在価値を理解していただけるような資料作成やデータ加工、外部環境や同業他社分析をしています。

 また、弊社はモバイルインターネット黎明期に創業したこともあり、社名・トップ自身の注目を集め、”サイバード”自体のブランドは、ある程度構築されているのではと思っています。ですので、ブランディングには特にお金をかけていませんが、CI / VIを確実に管理・運用し、Webサイトの運用や会社案内などのツールの展開は、きっちりやっていきたいと考えています。」と近江さん。
なるほど、サイバードのWebサイトや会社案内は、洗練されたデザインもさることながら、内容が、丁寧で端的で分かり易い。

 “誠心誠意のコミュニケーション”とは、“IT企業十把一絡げ”でなく、サイバードが何を目指して何に取り組んでいるかを真摯に伝えて生きたいという意がこもっているようだ。

 近江さんがサイバードに入社して始めたことのひとつに記者懇談会がある。今では半年に1回の恒例開催となり、一般紙を含む新聞、テレビ、雑誌、オンラインニュースなど、メンバーは入れ替わりながら、毎回20名余が参加しているという。

 「これは、転職後、是非やってみたかった事のひとつなんです。注目のIT企業として経済紙との関係は構築されていましたが、多くのファンを作っていくには、もっと幅広いメディアにサイバードを理解していただかなくてはという思いから始めました。決算期に合わせて開催しますが、決算情報だけでなく、事業戦略や経営方針などについてトップから説明します。最初は”堀さんってどんな人?”という感じで出席された記者も、回を重ねるにしたがって”堀さん元気ですか…”と参加してくださるようになったり、幅広いファンを増やすという意味では成果を上げてきていると思います。」(近江さん)

目指すのは、”サイバードらしさ” の共有
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イントラネット版社内報
「サイバードG(グループ)通信」

 広報IR室がカバーするコミュニケーションの中で、対外広報と同等に重視されているのが社内コミュニケーションである。

 「若い企業にありがちな”ドライ”な人間関係のイメージを払拭し、お互いを尊敬しあえるような一体感、仲間意識を醸成させ、さらに創業当時から引き継がれる”サイバードDNA”を、社員一人ひとりに根付かせていくための活動を担っていきたいと思ってます。」(近江さん)

 まず中心となるのはイントラネット版社内報「サイバードG(グループ)通信」。従来は印刷物だったが、2003年からイントラネットに移行し、今年4月にリニューアルした。イントラネットの閲覧率は、一般的に60%が壁とされ、良くて70%というのが相場だそうだが、リニューアル直後の4月号の閲覧率は、なんと90%を超える好成績をマークした。

 「経営者と社員、社員同士のコミュニケーションツールと位置づけている社内報は、”仲間が見える、会社が見える”を不変のテーマにしています。年間の編集方針を固め、毎月の編集会議を通して、特集やトップコラム、トピックスの題材を議論します。トップ、社員の顔が見えてはじめてテーマに沿った社内報になると考えているので、いくつかの工夫はしていますね。
しかし、読まれなければ”一人よがりのブログ”みたいなものですから、閲覧率を目標に掲げています。読まれる社内報を目指したリニューアルのポイントは、電車の中刷り広告をイメージし、トップページを見ただけで中見全体に興味を持てるようにしたことです。4月号の快挙は新卒新入社員の紹介というイレギュラーが要因でもあるので、引き続き高閲覧率をキープできるよう、真摯に社内コミュニケーションも実践していきたいですね。」(近江さん)

 そして、もうひとつの社内誌として、昨年の11月からスタートした紙ベースの「ありがとう通信」がある。サブタイトルは”ひとりでも多くの人から、ひとつでも多くのありがとうを”。

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社内誌「ありがとう通信」

 「前年度の社内イベントで、トップの堀が”ひとりでも多くの人から、ひとつでも多くのありがとうを”もらえるようなサービスをつくっていくことが、サイバードの本質だと呼びかけたのが始まりです。そして、”お客さんからのありがとうに基づく成果を見せられるようなツールを”…という意向により、ありがとう通信はスタートし、ひと月1回のペースで発行しています。”ありがとう”がもらえるようになれば、必然的にユーザーが増えて、売上も伸びるわけですが、技術サポートとか情報管理に取り組んでいる人にもフォーカスしています。”私達のありがとうは、こういう地道な作業に支えられている”のだということを示したかったのです。社内の頑張り度をみんなで共有してきたいですし、ここに取り上げられることを目標にしてもらいたいと思っています。」(近江さん)

 広報IR室は、2週間に1回、情報交換会を行う。ここで集まった新鮮な情報を、プレスリリースや、社内報に展開していくとのことだが、近江流の情報収集術を、メンバーにしっかり叩き込んでいる。

 「”室長の知らない情報を持ち寄らなければこのミーティングの意味はない゛と、メンバーに言い聞かせ、発破をかけています。欲しい情報はメールのやり取りだけでは獲得できないですから、”一緒にメシ食ってこい”と。社内報のリニューアルの際も、より多くの社員の生の声を反映させたかったので、担当者が社員ひとりひとりの元に行ってアンケートを回収してまわり、それでも回答率は80%でした。”机に座っていては、情報はとれないよ”と常々言っています。」

 近江さんは、前職のパソナ時代からずっと広報を担当してきた。舞台をサイバードに移した理由は、「これまで培ってきた”広報”の経験とノウハウを、別の業界で試してみたかった」(近江さん)からだという。「PRする素材が変わっても、成功を収められる」という確信を持っていたに違いない。

 サイバードに入社して3年。近江さんは着々とさまざまな革新を果たしてきた。そして、今年は、間もなく、持株会社体制によってJIMOSと経営統合される予定。「今までの経験にないことなので、自らの成長のチャンスではないかなと思っています。2つの会社が一つになるということですから、文化の融合という意味で社内コミュニケーションも重要でしょうし、グループ広報をいかに展開していくかというのも楽しみですよね。」(近江さん)と意欲をのぞかせる。新しい体制でのチャレンジに向けて、すでにいろいろな構想が満ち溢れている様子がうかがわれた。

ご担当者様プロフィール
近江 淳 氏

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株式会社サイバード
広報IR室長

1994年 獨協大学経済学部卒業後、株式会社パソナに入社し、広報室(現:広報企画部)に配属。その後9年間、企業広報、グループ広報、社内広報を担当。2003年 株式会社サイバード入社、広報室配属。あらゆるステークホルダーとのコミュニケーションを司る部門として、2004年10月に広報IR室を新設。2005年4月より現職。趣味はエアロビクス、料理。

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