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【神奈川工科大学】正しい理解を得ることは、大学のためだけでなく、何よりも学生のため

公開日:2005年12月8日

 少子化の進行により、大学・短大の入学者の多くを占める18歳人口は減少を続け、数字の上では志願者全員が大学に入学できる時代が到来すると言われる。急速な技術革新、社会経済の高度化・複雑化などに対応し、より高い専門的能力を養成できるカリキュラムの充実が求められる一方、これからは「いかに大学をPRし理解してもらえるか」に大学存続がかかることから、PR活動に力を入れる大学も多くみられるようになった。

 昭和を代表する実業家の一人として経団連・日経連各常任理事なども務めた故中部謙吉氏(大洋漁業社長/当時)によって創立された神奈川工科大学は、「体験型教育」を教育方針に、より魅力的で質の高い教育を提供する大学として、学生一人ひとりの力を引き出し、問題発見型エンジニアを育て続けていくために、新しい取り組みに挑戦している。

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神奈川工科大学の第3実験研究棟

 2003年の学校教育法の改正により、文部科学大臣の認証を受けた機関による評価(認証評価)が大学などに義務付けられたが、同校は、2004年にいちはやく適合評価を受けた公私立合わせて33大学の1校として名を連ねた。
 審査では、基礎教育支援センターによる効果的な基礎指導、奨学金制度の充実や施設・設備の充実による学生サポート、満足度の高い就職を実現するためのキャリア支援体制の充実などを含む20項目が「長所として特記すべき事項」として高く評価された。
 同校の充実した教育体制や先進的な取り組みを、いかに効果的にアピールしていくか、広報の果たす役割はますます重要になる。入試広報部 企画広報課の課長石田 裕昭 氏にお話をうかがった。

  
学校名
 
神奈川工科大学
創 立
  1963年4月
学 長
  小口 幸成
教 員 数
  184名
生 徒 数
  約5,000名
(学部4,800名、大学院200名)
学 部 構 成
  情報学部(3学科)、工学部(5学科/2006年より6学科)

大学院(博士前期課程・後期課程、各5専攻)
URL
  http://www.kait.jp/
正しい理解を得ることは、大学のためだけでなく、何よりも学生のため
 入試広報部企画広報課では、進学情報誌やオンライン媒体への広告出稿、パンフレット制作ホームページの企画制作、プレスリリース、オープンキャンパスをはじめとするイベントの企画立案・実行など、学生募集につながるさまざまな業務を、石田氏をはじめ総勢7名でカバーする。

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広報誌『KAIT』、進学者向けの資料の内容は分かりやすく、丁寧に作成されている。

 「10年ほど前は教務事務部の一部でしたが、広報の重要性が高まりを背景に業務量も増えたため独立しました。限られた予算内で最大限の効果を発揮するよう、妥協せずに少しでも良いものを作ろうと努力しています。仕事はハードですが、各スタッフはやりがいを感じているはずです。」と石田さん。

 進学希望者向けの主な資料としては、広報誌「KAIT」(季刊・30~40p)と、大学案内3セットとして「総合案内」(140p)、全98の研究室の研究内容と研究成果がどのように社会に貢献するかを楽しいイラストを多用して紹介する「研究室ガイド」(69p)、高校生が抱く大学に関する不安や質問に答える形で同校の特長や魅力を説明する「Q&Aブック」(37p)など。
 「特に特徴的なのが研究室ガイドです。当校のように、こうして別冊にしているところはあまりないと思います。大学で取り組める研究内容をしっかり理解してから入学してこないと、特に工科系は、その後が辛いのです。なぜその学部・学科に行くのか、興味・関心があるのかどうか…こういうことを知ってもらおうという努力を、他校に比べて、人一倍やっていると自負しています。」(石田さん)

 さらに、「昔は偏差値一辺倒で、そのランキングで大学を評価するようなところがありましたが、最近は、学生も大学案内をよく見るようになってきています。偏差値や難易度だけが判断材料になるのではなく、就職活動への支援がしっかりしているとか、教育や研究の内容が充実しているとか、学生を大事にしているとか…偏差値にもとづくイメージだけでなく、在学中の学生生活や卒業後の進路が大学を評価する基準として重要になってきています。」(石田さん)とのこと。

 ちなみに、神奈川工科大学の2005年3月の就職内定率は98.0%で、全国でも上位にランクされている。その内、就職先が第1志望だった卒業生は60%以上、第2志望が20%。さらに、就職内定先満足度では、50%以上が満足しており、だいたい満足まで含めると、95%以上になるという、非常に満足度の高い就職内定状況である。
 「小規模の大学だからできることでもあるのですが、入学から卒業まで、個別相談を中心として、一人ひとりの適正を大切にして親身にサポートしています。層の厚い就職支援体制、熱意ある教職員の存在を実証する数字として重視している就職データです。」(石田さん)

 この他、同大学は情報先進大学を目指し、その一貫として「ITエクステンションセンター」を開設し(2003年~)、IT分野を中心に学生の資格取得を支援する取り組みも進めている。また、大学入学後に、高校までの基礎学力で十分でない部分を補習できる「基礎教育支援センター」(2003年~)は、いわば学内家庭教師として好評で、初年度延べ3800名が利用し、2年目は4800名、3年目の今年はさらにそれを上回ると予想されるという。こうした大学のセールスポイントが、印刷された資料やホームページを通じて、的確に紹介されている。

真の実力を全国的にアピールするため、ホームページと戦略的なネット活用を強化
 石田さんの今後の目標は、神奈川工科大学の先進的な取り組みや充実したプログラムを誇る神奈川工科大学の認知度を全国的に高めること。
 日本の自動車産業発展に寄与するための学生の「ものづくり育成の場」として2003年にスタートした「全日本学生フォーミュラ大会」で、同校のFormula-SAEチームが第2回に次いで第3回も総合成績第2位を受賞し、1位の金沢大学、3位の国士舘大学とともに、今秋開催された第39回東京モーターショー2005にレーシングカーの展示も行っている。(参考リンク)
 筋肉の変化をセンサーで感じ取り、空気圧で力を増幅させて、介護時に負担となる抱き上げ・抱き下ろしの力を半分に軽減できる「介護用パワーアシストスーツ」(工学部山本研究室)は、テレビでも何度も紹介されるなど、全国メディアでの露出も少なくないが、さらにリーチを拡げ、戦略的に広報を行うために、ホームページの強化とネットの活用に注目しているという。(参考リンク)

 「現在、プレスリリースは、新聞の地区版を主な対象に実施していますが、ネットでの配信など、一地域に限定されない全国を対象とした広報活動も進めています。また、大学資料請求の主流は、以前は進学情報誌の綴じ込みハガキで、現在も多く活用されていますが、ホームページ経由での資料請求が急激に増加しており、2006年4月の全面リニューアルに向けてプロジェクトが進行中です。」(石田さん)
 高校でも、「調べる」能力を向上させるためにもインターネット利用を推奨しており、大学のホームページの影響力は今後急速に高まる。
 「情報、工学の最先端の大学として、なるほど、さすが…と納得してもらえるようなものにしたいですね。進学情報誌やサイトへの広告も継続しますが、受け手の学生は、広告は広告としか見なくなっていて、ホームページで公開する研究室情報などの方がより重要です。その上で、広告が生きてくるのだと思います。コンテンツは現在も必要なものはカバーしており、かなり充実していると思いますので、リニューアルのポイントは、使いやすさ、分かり易さ、ホームページの命でもあるメンテナンススピードにあります。それから、今後は学生の活躍をもっと全面に出していきたいと考えています。」(石田さん)

 神奈川工科大学では、工学部を改組再編し、4月には工学部で新しく「自動車システム開発工学科」「ロボット・メカトロニクス学科」「応用バイオ科学科」の3学科がスタートする。いずれも時代が必要とする時代の最先端技術分野だ。
 企画広報課の活躍により、こういった積極的な大学の取り組みが確実に伝えられることは、在校生や高校生を中心とする若者の意識向上にも寄与するに違いない。明日の日本の産業を担う優れた人材を多く輩出してくれることに期待したい。

ご担当者様プロフィール
石田 裕昭 氏
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神奈川工科大学
入試広報部 企画広報課 課長

大学卒業後、1984年に大学進学予備校の「研数学館」において、16年間学習・進学指導業務を経験。この間、対外的には年間40~50の高校において生徒や保護者に対する大学・短大進学講演を行う。
2000年より現在の神奈川工科大学にて勤務。入試業務、企画広報課業務に携わり、現在は企画広報課長として学生募集を中心とした広報活動を行っている。

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