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【EMCジャパン株式会社】技術的な優位性など、他社との差別化ポイントを明確に打ち出す

公開日:2005年7月21日 | 最終更新日:2013年5月21日

EMCは、ストレージ(外部記憶装置および関連ソフトウェア)業界の世界屈指のベンダーで、米本社は昨年、創立25周年を迎えた。1979年設立当初は、ミニコン用のメモリーボードやキャッシュ-コントローラからスタートし、その後、1980年後半からストレージシステムへと事業を転換。1990年代には、ハイエンドストレージシステムで急成長を遂げた。

また、1990年代半ばから重視し始めていたストレージ関連のソフトウェア戦略が奏功し、ストレージハードウェア分野でもトップを堅持しながら、今では売上の4分の1をソフトウェア事業から上げるにいたり、世界で最も急成長しているソフトウェア企業の1社というプロフィールも持つまでになった。

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市場調査会社によれば、法令遵守(コンプライアンス)の必要性の増大や、データ保護および管理に対する需要が牽引役となり、ハードウェアを含めたストレージ市場全体は好調。ストレージの雄として、現在まで10期連続で成長を遂げ、グローバル市場においてはNO.1のポジションを確立している。

日本においても、エンタープライズ・ストレージ分野、ネットワークストレージという分野では、リーダー的な存在であるEMCだが、技術的な優位性に対する理解を市場に浸透させ、国内のパートナー企業との協業体制を強化することで、日本での存在感をさらに高めようと意欲的に取り組んでいる、コーポレート・コミュニケーションズ部広報担当の武村 綾 氏にお話をうかがった。

技術的な優位性など、他社との差別化ポイントを明確に打ち出す

EMCは、去る6月15日、ボストン郊外の本社に世界各国の報道関係者約100名を集めてプレス戦略説明会を開催。日本からも3名の記者が参加した。

「ユーザやパートナー向けの『EMC Technology Summit』も盛況ですが、この他に、『Analyst Day』としてアナリスト向けのイベントも開催しています。米国本社は、メディアに向けた活動を重視しています。EMCのエグゼクティブが来日する機会も多く、製品発表会におけるプレゼンテーション、プレスブリーフィングや個別インタビューなどのPR活動の機会に活かしています。」(武村さん)

現在、EMCが提唱しているコンセプトは、「ILM(情報ライフサイクル管理)」。ストレージハードウェアの提供にとどまらず、顧客企業の持つ情報の価値を最大化するために、情報のライフサイクルに従って、適切にストレージに格納し、活用をはかり、災害からの保護や障害からのリカバリなども視野に入れた情報管理ができる最適な環境を提案する。

「EMCがILMを提唱して以来、多くのストレージベンダーが同様のコンセプトをうたうようになっています。EMCはこれまで、数々の新しいテクノロジを開発して市場に投入し、技術的に他社をリードしてきました。広報活動でも、まずは、こういった技術面での優位性を中心として、他社との差別化ポイントをしっかり打ち出すようにしています。」(武村さん)

昨年25周年を迎えたのを機に製作したという「EMC NOW」というパンフレットには、設立以来、EMCが他社に先駆けて実現してきた「業界初」のテクノロジが一覧できる。

社外広報を成功に導くためにも、社内広報の充実に注力

EMCのWebサイトは、米本社のローカライズをベースとして、ローカルでオリジナルのコンテンツを加えている。本社には各国対応のローカライズ担当者が、本社のアップデートに遅れることなく、ローカライズしたコンテンツが完成する仕組みになっている。

武村さんは「新しい技術や製品のプレスリリースも、なるべく本社の発表日時に近いタイミングで実施していきたいです」と積極的だ。

わが国において製品のローカライズや販売・サポート体制が整うことが前提となるが、本社が25周年を迎えると同時に10周年を迎えた日本法人は、今年2月に就任した新社長の下、体制整備を進めている。
また、日本市場でEMCの競争力を高めるために、パートナー企業との協業を重視しているということで、広報・マーケティングでも、相乗効果を上げるよう共同プレスリリースや、共同の広告・イベントなどを積極的に行っている。

「日本独自のプレスリリースを充実させるように、ユーザやパートナーにも働きかけています。例えば、某ユーザ企業への大規模システム導入に関して、プロジェクトにかかわった9社共同でプレスリリースを行いました。新しいシステムの導入により、”年間200億円のコスト削減を見込む”という具体的な成果をアピールできたこともあり、多くのメディアに注目され、個別取材にもつなげることができました。」(武村さん)

こうしたユーザやパートナーとの共同プレスリリースを実現させるためには、営業部門の協力が必要不可欠だ。

「発表のタイミングを逃さないために、ユーザに足繁く通うことも必要ですし、私も営業と一緒に訪問します。広報の成果を、次のセールスに役立ててもらうことができますので、そうしたメリットを、1人でも多くの営業担当者に理解してもらえるよう、今後、社内の啓発活動も行っていきたいと考えています。」(武村さん)

武村さんの今年の重点課題のひとつは社内広報活動のさらなる充実だという。そのため、7月のリニューアルに向けてイントラネットの再構築プロジェクトも現在進行中とのこと。

「社内でしっかり情報共有できていることが、社外広報を成功させることにもつながると考えています。」(武村さん)

武村 綾 氏 プロフィール

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EMCジャパン株式会社
コーポレート・コミュニケーションズ部 広報担当

武蔵野女子大学短期大学部(現:武蔵野大学)卒業後、日本電気株式会社(NEC)入社。システム部門でSE支援業務を担当後、営業部門にて営業支援業務を担当。1998年にEMCジャパン入社。マーケティング本部で月刊の広報誌製作をメインに担当した後、現職。社外・社内PR対応(メディア対応、リリース作成、インタビュー対応、記者会見企画運営、プレスブリーフィング企画運営、寄稿記事対応、会社案内などの製作、米国本社とのやり取り、イントラネット構築をはじめとした社内コミュニケーションの構築などを幅広く担当する。

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