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【日本ユニシス株式会社】動画を積極的に取り入れたイントラネットを中心とする全グループ一体感の醸成

公開日:2005年1月27日 | 最終更新日:2013年5月30日

ユニシスといえば、前身は1950年代に世界最初の商用大型コンピュータ「UNIVAC-1」を発売した会社であり、コンピュータベンダとして老舗中の老舗である。

当時は、現在のような高性能なパソコンは存在せず、コンピュータといえば、巨大キャビネットに収納された大型のものだった。しかし、半世紀が過ぎ、ハードウェアはどんどん小さくなって性能は上がり、価格は下がり、…家庭用パソコンでも、昔の大型コンピュータと同等の性能を提供している。そこで、多くのコンピュータベンダは、ハードウェア販売を収益の核とするビジネスから、サービスを中心とした新しいビジネスモデルへ転換する時代を迎えている。
日本ユニシスも例外ではなく、新ビジネスの創出に積極的に取り組んでいる。たとえば、顧客の経営課題解決のためのコンサルティングサービスからスタートし、それを実現する手段として新たなシステムの導入を提案するというアプローチにシフトしており、従来70%を占めていたハードウェアの売上は現在では20%程度となり、収益構造は大きく変わってきているという。これは、現在の島田社長が就任した2001年から、”顧客価値創造企業”を旗印に、「会社ごと新しくなろう」を標語に推進している経営改革「Re-Enterprising」の成果でもある。

また、IT サービスについては、開発・運用・保守などのそれぞれの分野で、機能を集約して、専門性と効率を高めるために分社化を推進し(現在の主なグループ企業は12社)、日本ユニシスグループとしてのビジネススタイルの変革に取り組んでいる。そして、今年度は、このRe-Enterprisingを完遂し、日本ユニシスグループを成長軌道に乗せるための極めて重要な年だという。

日本ユニシスグループ全体をカバーする広報活動を統括する、日本ユニシスのコーポレートコミュニケーション室長 高橋是光氏にお話をうかがった。

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動画を積極的に取り入れたイントラネットを中心とする全グループ一体感の醸成

グループ企業全員で共有するイントラネット『Team Unisys』

日本ユニシスのコーポレートコミュニケーション室は、「報道グループ」、「IRグループ」、「情報発信グループ」(社内報、PR誌などを担当)、「企画グループ」(CI管理/ブランド戦略からグループCC活動、社会貢献活動などを担当)、「Web・動画グループ」(企業ホームページやイントラネット担当)の5グループで構成され、「Team Unisys」をキーワードに、日本ユニシスだけでなくグループ全体を視野に、さまざまな活動に取り組んでいる。

「『Team Unisys』は、もともとは、グループ企業全社員がアクセスできるイントラネットのトップページの名前です。去年の夏に立ち上げた際に、名称をグループ社内から公募し、投票により決定しました。3年ほど前までは、日本ユニシスの社員総数は9,200名でうち本体が5,300名ぐらいでしたが、専門性と効率を高めるという経営戦略により、ここ1~2年で分社化が進み、現在は日本ユニシス2,000名、グループ全体が約8,800名です。そして、グループ全体でどう一体感を出すか、会社間にありがちな壁をどう取り払うか…これがコーポレートコミュニケーション室の大きなミッションのひとつです。」(高橋さん)

2週に1回のペースで動画配信される島田社長の『Simada’s Diary』
イントラネット「Team Unisys」のトップページは、グループ企業の注目ニュース、各社イントラネットへのリンク、そして、島田社長の「Simada’s Diary」などがあるが、注目するのは、動画を積極的に活用していること。Simada’s Diaryは、2週間に1回、島田社長の就任以来ずっと継続されているそうで、1つのコンテンツは10~30分。ストリーミング配信で、各自いつでも見ることができる。年頭あいさつなどは、マルチキャスト方式で一斉に配信するとのこと。各事業部のビジネス情報なども動画配信している。

企業ホームページに加え、イントラネットの充実度を見ると、コーポレートコミュニケーション室の中でも「Web・動画グループ」の人員が最も多いのもうなずける。「このグループでは、ホームページの最適化なども積極的に行っています。たとえば、Webページに訪れる顧客の分析やビジネス解析など、ITを使って、まだまだ取り入れる新しいアプローチがあるのではないかと思っています。ITをどこまで使いこなすかは、今後も課題です。最近、エレベータホールや受付に大型モニターを設置し、日本ユニシスグループのニュースやプロモーションビデオなどを常時放映するようになりました。費用をかけなくても、できることから取り組んでいます。」(高橋さん)

CSR活動をさらに強化・推進し、グループ全体が元気な「新生日本ユニシス」を目指す

目まぐるしく変化する経営環境下で、競争の優位性を高めるための解決策を提案することを目的として、日本ユニシスは、学識専門家、経済人ら有識者をメンバーとする「顧客価値創造経営アドバイザリー・コミッティー『ACTion』」(Advisory Committee for Enterprise Transformation)を2003年11月に組織し、年2~3回の定例会開催やメンバーの対談を実施。行われた議論、提言などを単行本、Webや冊子にして、広く社外に公開している。

PR誌『Club Unisys』

これは、コンサルティングサービスを一つの事業基軸としている日本ユニシスのPR活動の一環でありながら、企業経営者はITを活かして何に取り組むべきかを示唆する貴重な提言でもある。 IT戦略と一体化する側面を持ち始めた企業の経営戦略の策定に役立つよう、単行本「『価値組』 未来企業へのシナリオ」としても刊行されている。その内容を見ると、同社は伝統のあるコンピュータベンダの老舗であるとともに、ITビジネスのリーダーとしての懐の深さを感じさせる。

「分社化により、グループ経営戦略は成果を出しつつありますが、(それとは別の次元で)分社化による”痛み”もあります。経営から遠い人ほど、不安に思ったり、不満を抱いたりすることもあったり、ネガティブな面が目につくことも多いでしょう。グループ内企業間の人事ローテーションを活発に行ったり、若手を積極的に登用するなど、経営的な施策も行っていますが、コーポレートコミュニケーション室が担っている、情報提供やコミュニケーションの促進が、グループ全体の意気を高揚させるようなムードづくりに重要な役割を果たすと考えています。これまでも、コーポレートコミュニケーション室が中心になって、グループ全体が、社員一人ひとりの元気が出るようなアクションをとってきました。よい記事が掲載されるように努めたり、よい話題を提供したり…。Team Unisysというコミュニケーションや情報発信のインフラは充実してきていますが、さらに、活動の幅を広げていきたいと思っています。」(高橋さん)

7年前にデビューコンサートの協賛をしたことをきっかけとして、日本ユニシスグループは幼少時に薬害で視覚障害を負いながらもバイオリニストとして活躍する川畠成道氏をバックアップし続けている。そして、日本ユニシスグループが視覚障害者を招待するコンサートの開催など社会貢献活動(メセナ)も、コーポレートコミュニケーション室が企画し展開している。
「年1回、社内コンサートを開催するようになり、今年度は社員のほかに豊洲地域の皆様にも参加を呼びかけ会社の大食堂全部を使って、チャリティコンサートとして規模を拡大して開催しました。こういった活動も、Team Unisysの強化にひと役かっているかもしれません」(高橋さん)

また、2004年8月には、CSR (Corporate Social Responsibility = 社会的責任) 活動をさらに強化するために、「CSR推進委員会」を設置し、関連のWebページも新設した。

CSR活動を企業経営そのものと位置づけ、グループ全体で活動をさらに強化・推進していくという。コーポレートコミュニケーション室はCSR活動の一つである『社会貢献活動』を担当しており、例をあげれば、小中高等学校向け情報コミュニケーション技術向上プログラムへの協力、本業を生かした「事業活動を通じての取り組み」、地域の清掃活動、文化活動を支援する「地域貢献活動」、使用済み切手・使用済みテレカ・書き損じはがき収集や日本盲導犬協会への募金活動をはじめとする「社員のボランティア活動」、文化・芸術への協賛活動など「メセナ・スポーツ活動」など…、多彩な取り組みを検討している。「CSR活動はまだ始まったばかりで、社会貢献活動については本社周辺のゴミ拾いなど、できることから始めています」(高橋さん)ということだが、Team Unisysの一員であることを誇りとする社員が、グループ社員9000名の中に、一人、また一人と、今後も確実に増えていくことだろう。

(参考)
ユーザやパートナ向けのPR誌「Club Unisys」や、同誌の別冊「日本ユニシス発、ニッポン経済への提言/ ACTion」なども、ホームページと連動して公開されている。

高橋 是光 氏プロフィール

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日本ユニシス株式会社 コーポレートコミュニケーション室長

1976年 学習院大学 理学部物理学科を卒業後、日本ユニバック(現日本ユニシス)入社。
金融営業部長、米国駐在員事務所長を経て、2003年6月 日本ユニシス情報システムの執行役員IS事業部長に就任。2004年4月 コーポレートコミュニケーション室長に就任。現在に至る。東京都出身。 52歳。

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