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「日本の飲食業を“ビジネス”に高めた総合出版社」 株式会社柴田書店

公開日:2007年2月16日

 「月刊食堂」 「月刊ホテル旅館」 という雑誌をご存知でしょうか。その名の通り、飲食業者やプロの料理人を対象とした専門誌です。日本で初めての「飲食業のビジネス雑誌」としてのネームバリューを持ち、美しい誌面デザインと情報の濃さで、一般にも知られる存在です。最近では飲食関係の情報ポータルサイトなどからも注目されている様子。発行元の柴田書店にうかがいました。 (談:取締役雑誌編集担当 土肥大介氏)


  
社 名
 
株式会社柴田書店
本 社
  〒113-8477 東京都文京区湯島3丁目26番9号
イヤサカビル3・4階
創 業
  1950年
設 立
  1954年9月1日
資 本 金
  4950万円
代表取締役社長
  横塚 紘
従 業 員 数
  60名(2004年2月現在)
発 行 媒 体
  外食産業/宿泊産業の専門書、料理書、家政学図書を三本柱に、「月刊食堂」「月刊ホテル旅館」「月刊専門料理」「café-sweets」のほか、居酒屋、そばうどん、喫茶、給食などに関する書籍・ムックも多数。


日本の飲食業とともに
 柴田書店は、1950年、創業者の柴田良太氏(故人)が個人で創業しました。日本経済復興のヒントを探してアメリカを訪ね、はじめは自動車の情報書などを刊行していましたが、53年に刊行した松元文子さんの「調理のための食品成分表」がヒットしたことで生活科学、食品関係の専門出版社として認知されるようになったのです。当時、アメリカではマクドナルドが急ピッチのフランチャイズ展開で台頭していた。対して日本の飲食業は半ば「水商売」で、一部の老舗を除いて社会的地位は決して高くなかった。そこで、当社はアメリカ国内での取材ネットワークと飲食業界の専門出版社としてのノウハウを結集させ、1960年に「月刊食堂」を創刊したのです。海外のケーススタディを報道する本格的な専門誌として、飲食業界から絶大な歓呼の声をもって迎えられました。
70年代に入って、国内でも「すかいらーく」「ミスタードーナツ」をはじめとする外食チェーンの展開が相次ぎ、外食産業が一気に花開きました。専門情報誌が次々創刊されるなか、柴田書店は「月刊ホテル旅館」を創刊します。「ホリデイ・イン」のようなチェーン系ホテルの成功例をヒントに、日本でもモータリゼーションの発達とともにホテルブームが来ると読んだ訳です。ホテルや旅館を「投資先」として、純粋にビジネス的な検証を続け、業界スタンダード・メディアとしての地位を確立しました。

常に次世代のニーズを読む
 店舗や施設のハード情報から、「料理」というソフトに視点を転じたのが1966年創刊の「月刊専門料理」です。料理情報誌はたくさんありましたが、特にプロフェッショナルを目指す方をターゲットにした情報誌はこれが初めてだと思います。創刊にあわせて”柴田日本料理研鑽会”という誌面フォーラムを発足させました。柴田書店が取材を通じて作った人脈がベースになっており、京都の老舗料亭の当主や料理長の方々が、門外不出のレシピを提供するというものです。「その人」だけのものであった料理の技術を普遍的なものとすることで、日本の料理界全体のレベル向上をめざそう、というのが創刊の主旨でした。創刊時から一貫したコンセプトで支持をいただいており、今後も本誌を通じて、伝統と新しい感性の出会いが増えることを期待したいですね。

 その後、高度経済成長期からバブル期にかけて、飲食ビジネスは一気に加速していき、専門情報誌も百花繚乱期を迎えます。バブル崩壊後は残念ながら淘汰されていった業者、メディアも少なくありませんでした。当社は「プロによるプロのための書籍」を志向し、常にさまざまな提案、示唆、分析を行なってきました。本としての生命が非常に長く、増刷も10回、20回、ときに100回を越えるロングセラーもあります。読者であり取材先でもある経営者、料理人、研究家、そしてパート・アルバイトも含めて飲食業に従事する人々は意識が高く、こうした方々との妥協の無いコミュニケ-ションが、支持の理由だと思っています。

Thats’ EATertainment !
 大量生産・大量消費から「個性の時代」へ、というのがバブル後の消費傾向で、飲食はその頂点ともいうべき業界です。いまや情報も食材も全国一律で供給されるなか、消費ニーズのレベルはどんどん高くなっている。「いいものは高くても買う」という感覚で、一例をあげると「ピエール マルコリーニ」など海外の高級チョコレートショップの人気でしょうか。一粒が数百円もする高級なチョコレートを、OLが「自分へのご褒美」として買っていく。一方で、それほど利益を見込めなくても自分の感性で勝負していく個人経営のチャレンジも盛んです。2001年に創刊した「café-sweets」は、現役から、これからカフェオーナーとして独立したい方までをターゲットにした媒体です。月刊誌ではなく「年12回刊行のムック」という発行形態にしたのは誌面の自由度を高くするためで、特集は人気ショップからカフェメニュー、アジアやヨーロッパのトレンドなどの情報を網羅しています。経営者だけではなくお菓子のセミプロやカフェ情報に感度の高い一般の方にも読んでいただけているのは、嬉しいですね。外食市場全体も「便利さ」から「上質を楽しむ」時代へ、成熟期を迎えつつあるのかもしれません。当社は各誌とも編集部員が取材から誌面を作っています。広報担当の方には、外食産業、宿泊産業の社会的地位の向上、さらに飲食業の新しい可能性のサポートという主旨に賛同していただける方は、どんどん情報提供いただければ幸いです。


“こちらIT広報室”編集部から
 弱冠26歳の青年が一人で立ち上げた出版社が、日本の外食ブームを牽引する情報発信メディアに成長していくまでには、「プロジェクトX」の様な知恵とサクセスストーリーがありました。誠実な誌面作りと柔軟な編集方針は、そのまま経営者と職人両方に支持される理由なのでしょう。



 ■ 柴田書店オフィシャルウェブサイト“That’s EATertainment!” ■
      URL http://www.shibatashoten.co.jp/

■ 取材・原稿 : 富永 周也      
(News2u 広報アドバイザー)


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