広報・マーケティング担当者のための
ネット上の情報発信・情報流通を支援するネットPR.JP

「新生オンラインメディア“ITmedia”が目指すもの」 IT media (ソフトバンクパブリッシング株式会社)

公開日:2007年2月16日

 オンラインメディア「ZDNet JAPAN」が2004年1月8日から「ITmedia(アイティー・メディア)http://www.itmedia.co.jp 」にリニューアル。ソフトバンクグループが既に主要株主となっていることもあり、「米ZDNetの日本版」という位置付けから、「IT専門のオンライン出版社」という独自の路線を打ち出していくという。企業動向を報道する「ZDNetエンタープライズ」の浅井英二編集長に今後の方向性を語っていただきました(2003年10月23日に開催された「ニューズ・ツー・ユーの広報塾 第一部」の採録です)。








≪IT media≫


ソフトバンクパブリッシング(株)が1997年9月に米国ZDnetの日本版サービスとして開始した「ZDnet JAPAN」が前身。テクノロジーや製品・サービス、ビジネスに関する情報を網羅する。

現在の運営元はソフトバンク・アイティメディア(株)。


読者500万、ZDNet JAPANの軌跡
 「ZDNet JAPAN」は国内で最も開設が早かった情報サイトのひとつです。先駆のサービスは話題性が高い反面、採算事業にすべき厳しい課題がつきまといます。オンラインメディアは私にとってはじめての挑戦であり、途中でIT不況の時期を経ましたが、グローバルで総合的なニュースソースとしてITベンダーやユーザー層を中心に支持を得ることができ、現在は月1億PV突破、ユニークユーザー500万人突破、単年度黒字化(2002年度)、記事ストックは約50万本と充実させることができました。2001年に運営会社がソフトバンクパブリッシングから分社独立し、米国本社をしのぐ規模に成長しました。しかし、ここで米国本社と方針の相違が明確になってきました。企業向けのITにウエートを置く本社に対し、われわれはエンドユーザー向けの情報まで幅広くカバーしており、さらにこの路線を強化したいと考えました。次なる成長軸として、新ブランドの立ち上げに至ったのです。単なる名称変更にとどまらない、オンライン出版の次のフェーズと位置付けています。

これからのオンラインメディアの読まれ方・使われ方
 読者がZDNetを利用する目的はなんでしょうか。2003年8月の自社調査では、多い順に 業界動向の確認、製品導入の参考、技術情報の理解、記述開発の参考、各種システム導入の参考、総合他社の動向確認・・・となっています。同じ調査では、IT情報の収集方法の手段として「インターネット記事」を上げる人は実に65.6%で、インフラの整備とブランドの浸透という課題はクリアされているといえます。われわれが掲げる次の目標は「すべてのITユーザーが必要とする情報をIPネットワーク上で提供すること」です。構想として、情報源を米国ZDNet以外に、国内外の検索エンジン、ポータルサイト、ニュースサイト、印刷媒体などに拡大・充実させます。これをWeb、メールマガジン、PDA、携帯電話、ワイヤレスLAN、企業イントラネットなど多チャンネルで提供することで、「ITmedia」を“だれもが、いつでも、どこからでもアクセスできる最良のIT資源”として提供します。ニュース以外の事業、例えばショッピング、転職情報、サーベイなどをパートナーと共同事業化し、情報サイト運営に必要な利益も確保していきます。

オンラインメディアと読者、広報担当者とのコミュニケーション
 ZDNetではいくつか課題もみえていました。まず「記事が載っている」と認識されても、内容に対する評価まで至らない。次に「じっくりと読んでもらえない」。複数ページに及ぶものではページが進むごとにPVが半減してしまう結果が出ています。では、記事の本数で勝負すればいいかというと、内容が薄くなるという悪循環に陥ってしまいます。さらに、「だれが読んでいるのか分からない」。いずれもフリーコンテント、広告モデルの宿命といわれます。そこで現在試行しているのが、会員制無料サービス「IT Premium」です。これは詳細なプロファイルの取得、メールの活用、クイックポールの施行、プリンタブル、PDFの導入などで、読者にもメリットがあり、われわれや広告クライアントにも貴重な情報として活用していこうというもので、既に多くの企業や学校、官公庁などに会員が広がっています。今後もウェブサイトの枠を超え、魅力的なサービスを投入していく予定です。

最後に、広報担当の方に。私は海外出張も多いので、リリースはほとんどメールでいただいています。「どう書けば掲載されるか」といった質問も受けるのですが、やはり先に目を通すのは個人的に面識がある人のメールですね。デジタルメディアでも取材や編集は人の仕事ですから、IPネットワークといっても個人の信頼関係があって初めて成立するものだと思います。

 ■ IT media ■
      URL http://www.itmedia.co.jp

■ 取材・原稿 : 富永 周也      
(News2u 広報アドバイザー)


Follow us!

ネットPR.JP 記事カテゴリー

ネットPR.JP 記事年別アーカイブ

ネットPR.JP 最新記事

ネットPR.JP 記事カテゴリー

ネットPR.JP 記事年別アーカイブ