広報・マーケティング担当者のための
ネット上の情報発信・情報流通を支援するネットPR.JP

「毎号読者と編集部の真剣勝負」 月刊日本フォトコンテスト

公開日:2007年2月16日

 読者の投稿作品を取り上げ掲載している雑誌があります。アートや文学などさまざまなテーマがあり、全国のアマチュアが腕を競っています。メジャーな媒体に取り上げられることは読者には大きなモチベーションとなり、誌面の質を高めてきました。
株式会社日本写真企画が発行する「月刊フォトコンテスト」は今年創刊30周年、アマチュアファンには「フォトコン」の名でおなじみの老舗雑誌です。編集部で20年のキャリアを持つ板見浩史編集長に雑誌づくりのポイントをお聞きしました。











≪月刊 日本フォトコンテスト≫


1973年に創刊、日本写真企画社の看板雑誌。

表紙をはじめほとんどの誌面を使って全国のアマチュア作品を紹介する。ほかに写真連載「フォトコン歳時記」、ハウツー、新刊情報、各地の祭事や写真展のスケジュール、新製品などアマチュア・フォトグラファー必読の情報を満載。毎月1日発売。ビギナーや中級者向け季刊「百万人の写真ライフ」も発行。



入賞作品から学んでテクニック上達
 日本は欧米に比べてアマチュアフォトグラファーの活動が盛んな国です。自治体や企業がアマ専門の写真展やプロ・アマ合同の撮影会をよく開いていますね。同じ場所、同じ被写体、同じ機材を使って写しているのに仕上がりは全然違う。「何故だろう?」と試行錯誤しながら、アマは腕を磨いていく。これを誌上で展開してきたのが「日本フォトコンテスト」です。
現在、月例コンテストへの応募数は月間6,000点にのぼっています。長期購読してくれている方が多く、カメラファンは新しいもの好きな人が多いこともあって、毎月の新製品レビューのコーナーも人気が高いですね。


デジカメの進化と銀塩カメラのリバイバル
 エンドユーザーを志向していますが、メーカー各社の動向は敏感に伝わってきます。ここ2、3年のデジカメ市場の拡大は無視できない。カメラ映像機器工業会の調査で見ると、国内メーカーの2001年以降のカメラ出荷実績は大きく逆転しています。現在はデジカメがけん引し、銀塩カメラ(注)のほうは落ち込みが加速している状態。特に35mm以下のレンズ付きフィルムやコンパクトカメラは年々デジカメに食われています。
当然のことながら、我々もデジタルデータでの投稿の受け皿を充実させることが必要になり、昨年デジタル作品専門の「Dフォトコン」部門を新設しました。デジタルも銀塩もいわばプロセスの違いだけです。「見る者に感動を与えるための写真」を撮るためのハウツーや情報を提供するという小誌の姿勢は、これからも基本的には変わらないと思います。

 もちろん銀塩カメラにも復活の可能性がいくつか残されています。今年になって高画質のフィルムが各社から発売されていますし、デジタルになじめない高齢者層のユーザーはまだまだたくさんいます。増える一方の中高年の写真愛好家は、退職して趣味に使うお金と時間が自由になったのでトライした人たちですが、皆熱心ですよ。自然の中を撮影機材を担いで歩いたり、シャッターチャンスをねらう緊張感など、撮影は最高のレクリエーションなんですね。夫婦や仲間とコミュニケーションも広がります。
また、若い人が中古のマニュアルカメラなど持ち歩いている姿を見かけますが、一時の流行だけでなく、ぜひ銀塩カメラならではの表現力と奥深さを知って欲しい。デジカメから写真を始めて銀塩の面白さにたどり着くというケースも実際にあるんです。


「感動」を伝えるメディアとして
 業界は日々変化しています。我々もこれまで、カメラやレンズやフィルムといったメーカーの広報が相手だったのが、デジカメからPC周辺機器メーカーにまで、一気に広がりました。今年はコニカ-ミノルタの経営統合という大きなニュースもあり、「転換期」を実感します。
印刷媒体やウェブのクオリティで読者に訴求することは大事ですが、私は最近、写真スクールやメーカー主催の愛好家向けセミナーの講師など、直接アマチュアの方と交流する機会を増やしています。会場での意見交換は刺激とヒントをくれる。読者に有益な情報を伝えるためには、私自身が「いい写真を撮りたい」という姿勢を維持していなくてはなりません。もっとも、自分の撮影に使う時間がないのが悩みですが(笑)。



板見浩史 編集長 プロフィール
いたみ こうじ
1952年、福岡県生まれ。法政大学法学部卒業後、出版・編集・写真に関心を持ち1983年に日本写真企画入社。カメラ雑誌、ハウツー書、写真集の編集などを経て1986年から、月刊「日本フォトコンテスト」誌の編集長を務める。
20年にわたる編集者生活のなかで、多くのプロ作家や全国のアマチュア写真家と交流を持つ。写真コンテスト専門誌の編集長として、写真団体やメーカー等の写真賞、コンテストの審査なども多数経験。




 ■ 月刊 日本フォトコンテスト ■
      URL http://www.photocon.co.jp/

≪IT広報室編集部から≫
ベテラン編集者としての業務のほか各地でセミナーの機会もエネルギッシュにこなす板見さん。
「撮影機材のクオリティよりも情熱で勝負して欲しい」と語る言葉に、写真への限りない「愛」がにじむ。二重応募は厳禁であり、掲載の作品一点一点に撮影者と選考者の集中力が凝縮されている。ニュースリリースは複数送るのが通常だが、この真剣勝負の姿勢に見習うべき点がありそうだ。

 注)銀塩カメラ・・・フィルムを使用するカメラ。
 フィルムの感光剤に銀の化合物が使われていることに由来する。

■ 取材・原稿 : 富永 周也      
(News2u 広報アドバイザー)


Follow us!

ネットPR.JP 記事カテゴリー

ネットPR.JP 記事年別アーカイブ

ネットPR.JP 最新記事

ネットPR.JP 記事カテゴリー

ネットPR.JP 記事年別アーカイブ