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「広報だけに頼って書かない」は新聞記者の鉄則 日本工業新聞

公開日:2007年2月16日

 サービスや製品情報、人事など、企業情報をデイリーに伝える産業経済紙。専門紙の情報の深さと、あらゆる産業を網羅する取材ネットワークを併せ持ち、メディアの中でも依然、信頼性の高さではトップです。日々ニュースを追いかける現場の記者にとって、今ホットな情報とはなんでしょうか?代表的な産業経済紙である日本工業新聞社に伺いました。
(談:芳賀由明 創造技術・IT部次長)




















≪日本工業新聞≫

創 刊
1933年6月

資 本 金
10億円

発行部数
朝刊412588部

従業員数
141人

代表取締役社長
山下幸男

所 在 地
東京都千代田区大手町1-7-2


充実のIT、創造技術、地球環境、バイオテクノロジー情報網
 本紙の話の前に、フジサンケイブループ全体の説明をしておきましょう。フジサンケイグループは産経新聞社をはじめフジテレビ、ニッポン放送など85社5法人などで構成するメディアグループです。新聞事業は産経新聞グループで、一般紙の産経新聞、日本工業新聞のほかサンケイスポーツ、夕刊フジなど、幅広いニーズに応じる媒体を編集・発行しています。

 日本工業新聞は、一面に産経新聞のコラム「産経抄」を掲載しているためか姉妹紙のように思われることもあります。人事の交流はありますが基本的に別組織であり、取材・編集体制も異なります。特色はIT、創造技術、地球環境、バイオテクノロジーですね。この4分野は政府や他紙に先んじて着目しており、特にITは4ページ、環境は2ページ建てで報道しています。ストレートニュースから連載、取材対象は中央、地方、行政・企業、人物まで。各業界の動向を総合的に伝える紙面づくりに注力しています。電子メディアはウェブサイト「JJ web」とPDA対応版、製品情報サイト「産業店」、PDA対応版、無料の週刊メールマガジン「Gyoten E-news」があります。

 日刊紙のほかに、「月刊地球環境」「月刊環境自治体」などテーマをさらに掘り下げた専門誌があります。媒体以外では、「先端技術大賞」など5部門の表彰制度、地域経済界の交流支援組織「元気印の会」、産業展示会やシンポジウムも通年開催しています。読者は紙面で「甦れニッポン!」というタイトルをよく目にされると思います。紙面と連動した経済活性支援事業で「産業情報企業体」を志向しているのです。


広報担当者にも「取材力」は必要
 もちろん、印刷媒体の落ち込みは新聞業界にも容赦なく影響しています。特に産業経済紙はバブル崩壊後、広告収入と企業の購読数がダウンし、各社楽観できない状況です。いかに読まれる紙面、言い換えれば「売れる紙面」をつくっていくかが一層問われる時代だととらえています。スピーディで正確な報道は当然ですが、情報のメリハリ、重要分野のオリジナリティで価値を持たせなければならない。現場の取材の仕方は大きな変化はありませんが、リリースにしろホームページにしろ、情報の流通量は格段に増えていて、若い記者はインターネットでの情報収集が得意です。既知の情報を要領よくまとめても、記者が自分でつかみとった情報がなければ記事として価値は薄い。サッと上がってくる原稿は「もう一本電話してみろ」とハッパをかけますよ。

 企業の広報では、残念ながらあまりお手本になるような例を知りません。「広報だけに頼って記事を書かない」が記者の鉄則ですから。最近はPR代理店や参考文献も増えているようですが、正確に情報を提供することと記者に印象付けることは別なスキルです。例えば発表会をやっても、内容が発表資料と全く同じでは、取材する意味がない。我々が本当に欲しいのは、プラスアルファの情報、公表していない事実なのですから。

 私自身はIT産業畑が長く、NECやNTT、富士通、外資系大手を取材し続けてきましたが、広報は個人的な要素で差がつくところがあります。同業種、同規模の企業でも、役に立つ情報を交換できる担当者がいる一方で、プレスリリースの問い合わせ先に電話しても昼食で留守にしているような担当者も、相変わらず減りません(笑)。前者のような担当者は、社内と記者のニーズの仲介者になれる存在ですね。社内だけでなく、業界の変化や記者の心理を把握するには「取材力」が必要です。こういう担当者はオフレコの切り出し方もうまいので、記者は別なところから裏付けをとることになりますが、不正確な話を聞くよりも「公表できない」という事実のほうが記事に役立ちます。

 新聞というと「忙しそう」「厳しい」といったイメージもあるかもしれませんが、編集権や業務を理解してもらえれば付き合いやすく利用しがいのある媒体です。情報提供もお待ちしていますよ。夏季は午後4時が締め切りなので、ご留意ください。


日本工業新聞は2004年3月1日に
「フジサンケイビジネスアイ」に誌面を刷新しました。
■ FujiSankei Business i. on the Web
      URL http://www.business-i.jp/




■ 取材・原稿 : 富永 周也      
(News2u 広報アドバイザー)




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