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Webメディアに記事化してもらうには、どうすればいい? ~メディアジーン「gene」と「ギズモード・ジャパン」に聞きました

公開日:2016年3月17日

Media Interview "gene" & "ギズモード・ジャパン"

Webメディアの爆発的な発展にともない、「Webメディアに記事を書いてもらいたい」という企業のPR担当者からの声が急増しています。

そこでネットPR.JPでは、これからさまざまなWebメディアを訪問して、プレスリリースはWebメディアにどう届いているのか? Webメディアに記事にしてもらうにはどのようなメディアリレーションが有効か? を取材します。

第1回は、ライフスタイルや趣味などにこだわりを持つコアな読者に向けて多彩なメディアを運営するメディアジーンを訪問。女性メディアgene(「cafeglobe」、「MYLOHAS」、「GLITTY」)とギズモード・ジャパンの編集者お二方にお話を伺いました。

お話を伺った方

cafeglobe編集長代理 藤島 由希氏
キズモード・ジャパン編集部 鈴木 康太氏

編集部宛てのリリースはスタッフ全員でシェアし合う

──企業から届くプレスリリースは、ご覧になりますか?

藤島(以下、敬称略):私の場合、届いたリリースは自動的にフォルダに振り分けられるように設定していて、毎朝ひと通り件名に目を通します。そのほかに、過去に取材をしたり、名刺交換をした方から個人のアドレス宛てに届いたものは、午前に1回、午後1回チェックする感じですね。

鈴木:僕は日中デスクにいることが多いので、逐一メールフォルダをチェックして、目を引いたタイトルがあればちらっと内容を見ます。基本的には編集部宛てに送っていただくことが多いので、僕だけでなく一応スタッフ全員に届いています。

藤島:geneも、編集部のアドレスに送っていただいたリリースはスタッフみんなが見ていて、誰かが「これ、いいんじゃない?」とレコメンドしてくれたりします。

当社が運営する女性メディアgeneには、40代のラグジュアリーなキャリア女性を読者ターゲットとしたcafeglobe、ナチュラルなライフスタイルを志向する女性のためのMYLOHAS、東京で暮らすアラサーのトレンドリーダーに向けたGLITTYの3つのメディアがあります。

自分が担当するメディアのテイストとは違っても、「これ、GLITTYにいいんじゃない?」とか、「これはMYLOHASっぽいよね」と、メディアの特徴に合わせてスタッフ同士でリリースをシェアし合っています。

リリースの件名でクリックする/しない、その分かれ目は?

cafeglobe編集長代理 藤島 由希氏

cafeglobe編集長代理 藤島 由希氏

──メールで届いたリリースの件名にまずは目を通して、そこから開いて見たくなるリリースと、スルーしてしまうリリースの違いは何でしょうか?

藤島:読者が憧れるブランドやショップなどの固有名詞が入っているリリースは、名前が目に入った瞬間クリックします。「期間限定」「新」の文字が入った情報も、やはり気にはなります。

それ以外では、画像のクオリティやテイストがかなり重要ですね。女性メディアはビジュアルが勝負なので、リリースに添付されている画像のクオリティが高ければそのまま使えますし、ほかの画像をお借りするときも良い写真が借りられる可能性が高いですから。

鈴木:ギズモード・ジャパンの場合は、他のところにまだ出ていない独自の情報であるという点が最も重要です。

こう言ってはなんですが、リリースの情報はいろいろな媒体社さんに一斉送信されていたり、Web掲載されていたりして、もうすでに知られている情報なので、ギズモード・ジャパンでわざわざ記事にする必要がないわけです。

ですから、発表前に教えていただける独自のソースや、リリースには書いていないけれどギズモード・ジャパンのために特別にネタを用意しました、というようなエクスクルーシブな情報でないと正直、土俵にも上がらないと言えると思います。

逆に言うと、リリースの情報がマス向けであればあるほど我々には刺さらなくなってしまうので、他のメディアとちょっと違っていて、もしかしたら今回のインタビューの参考にはならないかもしれません。

藤島:geneでも、パッと見て「これはいろいろなメディアに載りそうだな」と思ったネタはやめています。情報のスピードよりも「らしさ」のほうを優先しているので、リリースを受け取って情報をそのまま記事化するのではなく、一拍置いてきちんと作り込んだ記事を提供するよう心掛けています。

ただ、GLITTYはトレンドネタをいち早くみんなで共有して楽しみたい世代が読者層なので、内容次第ではリリースの情報をもとに速報的な記事を作ることもあります。

──なるほど。配信されたリリースを受け取ってそのまま記事にすることはあまりないのですね。では企業のPR担当は、御社のメディアに対してどのようにメディアリレーションを行えばいいのでしょうか。

記者が体験・撮影できる場を提供してほしい

キズモード・ジャパン編集部 鈴木 康太氏

キズモード・ジャパン編集部 鈴木 康太氏

鈴木:プレスリリースの中でも別枠というか、送っていただけるとありがたいリリースもあります。イベントの招待や記者向けの取材会などのリリースです。そういう情報は、編集部内のメッセージングサービスで共有して、スタッフをアサインすることもありますので。

藤島:記者が実際に体験したり、撮影したりできる場をつくっていただけるとありがたいですね。

先ほど、女性メディアではリリースの添付画像が重要と言いましたが、例えば、ホテルの春のデザートフェアなどのリリース写真はどれも美しいけれど、できればそのまま掲載するのではなく、オリジナルの写真を掲載したいんです。小さな会場でかまわないので、撮影できて商品に触れられる取材会を開いていただけると、メディア側としては非常に助かります。

複数メディアが集まる会でもかまいません。撮影する角度が少し違うだけでも、他媒体とは違う切り口の記事が載せられますから。ショップなども、オープン前にプレス内覧会を開いて、その情報を事前に送っていただけるとありがたいですね。最近は、実際にそういう取材の場が増えています。

鈴木:大々的なイベントでなく、小規模でいいんです。小さな会場を借りて、体験コーナーがいくつかあって、我々がちゃんと時間を取って触ったり撮影したりできる空間を提供していただければ。

一つだけ注文を付けさせていただくとしたら、ちゃんとした写真が撮れるようにロケーションと照明に配慮していただけるともっとうれしいです(笑)

リリースの文面よりも画像のクオリティに凝ってほしい

藤島:ファッションやジュエリー、コスメなど、撮影するのが難しいものについては、画像のクオリティが高くてバリエーションがいろいろあると非常に助かりますし、掲載の確度が上がります。商品のテイストがメディアとマッチするかも、世界観がわかる写真が添えられていれば感覚的にすぐにわかります。

鈴木:リリースの文面に凝るよりも、画像を1枚増やしたほうがお得ですね。

藤島:その通りです。特に女性メディアには、情報が可視化されているほうが響くと思います。

動画が付いていると二重に助かる

──写真だけでなく、今は動画付きのリリースも増えています。

藤島:動画付きは最近よく見ますね。最近も、ぺんてるさんが配信したリリースに、自社の折れないシャープペンシルの芯で人気イラストレーターさんにイケメンゴリラのシャバーニを描いてもらった動画が添付されていて、ユニークな動画だったので、GLITTYで記事として掲載しました。プロモーション動画でも、こういった驚きのあるものは読者にも喜ばれますね。

え? こんなイケメン初めて会ったかも(しかも絶対やさしい) | GLITTY

え? こんなイケメン初めて会ったかも(しかも絶対やさしい)。コンセプトは「ガールズ サヴァイバル」。だれよりも早くトレンドをおさえたい、いつもおしゃれできれいでいたい女性のためのメディアです。

鈴木:動画はあると助かります。1分半~2分ぐらいの短い動画を見れば、それがどういうもので、どういう大きさで、どう動いて、どんな人の役に立って、といったことがわかる内容なら、我々も商品の特性を理解できますし、Youtubeなどに上がっていれば記事にそのまま埋め込めるので、二重に助かります。

メディアの特性にマッチしたネタを個別に届けてほしい

藤島:でも、やはり一番確度が高いのは、geneの各メディアの特性を理解して、それぞれに合った情報を届けていただくことだと思います。

例えば先日、企業のご担当の方から直接電話で、商品を作っている女性社長が南米から来日するので、インタビューにいらっしゃいませんか?とオファーをいただきました。「cafeglobeは、素敵なキャリア女性をよく取材されているので、合うんじゃないかと思いまして」と言われたので、概要を伺ったら「まさにぴったりです! よろしくお願いします」という内容で(笑)。そんなふうに、個別にぴったりの話題を紹介していただくと、こちらとしても大変ありがたいです。

鈴木:ギズモード・ジャパンでも、いつも読んでくださっているメーカーの製品担当の方から、こういう情報があるんですけれどギズモードさんに合うのではないかと思って、とネタを直接持ち込んでいただくことがあります。そういう個別情報は強いですね。こちらとしても、この人はギズモード・ジャパンのことをちゃんとわかってくれていて、情報をくれたんだと思うと嬉しいですし。

──いきなり連絡しても、大丈夫なものでしょうか?

鈴木:見せていただけるモノやサービスが面白ければ、面識がなくても構いません。ベンチャーや中小企業のようにメディアリレーションの経験がないところは、自社のプロダクトに最もマッチするメディアを選んで、決め打ちでアプローチしてみるといいのではないでしょうか。ギズモード・ジャパンは、そういった方々からの連絡もわりと多いです。

リリースを送るタイミングは?

IMG_6819b

藤島:女性誌などの紙の雑誌の場合は、だいたい1ヵ月半から2ヵ月前ぐらいにリリースを送るといいと言いますよね。Webメディアの場合は、記事をアップする日の1週間~10日前ぐらいには取材をさせていただきたいので、掲載日の2~3週間ぐらい前に届くのがちょうどいいのではないでしょうか。

鈴木:内覧会や記者発表会の場合は、もっと早くてもいいですね。早いほうが確実に記者の予定を入れられるので。

藤島様、鈴木様、どうもありがとうございました!大変参考になりました。

まとめ

お二人から伺った有効なメディアリレーションのポイントは、以下の5つ。

  1. 女性メディア向けの情報は画像のクオリティが大事
  2. 記者が体験&撮影できる取材会を開催してリリースでお知らせ
  3. 動画リリースは情報が伝わりやすく、掲載もしやすいので有効
  4. 載りたいメディアの特性に応じて、個別にネタを用意してアプローチ
  5. リリースを送るタイミングは、掲載日の2~3週間が理想的

以上、みなさまのWebメディアリレーション活動にお役立ていただければ幸いです。

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