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【第2回】投資こそが成長戦略

公開日:2013年10月29日

間違った投資ほど恐ろしいものはない!

さてここまで投資マインドの必要性について話をしてきたが、投資のマイナス面についても簡単に触れておきたい。

それは間違った投資、誤った投資をしてしまったことを指す。
とくに基幹システムと連動するような大きなプロジェクトにおける間違った投資は、読者も容易に想像できる通り、これほど凄惨を極めるものはないだろう。

ボタンの掛け違いは修正できず、中長期計画は絵に描いた餅となり、当面このビハインドを抱えたまま、次の大改修の時期まで我慢を強いられるのだ。ライバル会社は、その停滞をよそに成長しつづけることだろう。

このような大きな投資の場合は、企画段階から実行段階におけるすべての判断は、プロジェクトの最終ゴールと照らし合わせる必要がある。
基幹システムと連動するような大きなIT投資の場合は、様々な要件が複雑に絡み合い、当初の目的を見失いがちだからだ。
とくにコスト重視に振れてしまうケースがよくあるだろう。

あらゆる側面において常に合目的性をしっかりと確認、保持し、企画・実行していくことが求められる。

注意しなくてはいけないのは、クライアントの最終ゴールと、ベンダーや広告代理店の最終ゴールとは、ときとして相違が見られる関係性にあることだ。
ベンダーのゴールは、高品質かつ安定性のあるシステム構築によってクライアントの満足度を高めることではあるが、彼らの収益性を考えれば、クライアントが要望するスケジュールの引き直しや仕様変更等は、プロジェクトの破綻にもつながってしまう。
逆にクライアント側は、慎重に要件定義したものの、ビジネスの発展への発想や障害につながる可能性が新たに生じた場合は、予定変更を願いたいと考えるのが心情だろう。

結局両者の食い違いを埋めるのは予算ということになるのだろうが、かならずしも予算というものが常に潤沢に用意されているわけではない。

発注側、受託側という関係上、収益性のバランスという天秤をうまく調整する必要があるわけだが、両者とも短期的視点で収益性にばかり固執した場合は、この天秤の調整がうまく効かなくなる。
発注側は当然コスト削減をしたいだろうし、受託側はなるべく利益率を高めたいと思うのが心情だ。

両者間の慎重な摺合せを欠くと、プロジェクト自体が合目的性を失い独り歩きしてしまうことにもなりかねない。
発注側、受託側という視点を越えてプロジェクトをより俯瞰する視点も必要だし、実行段階で常に合目的性をチェックする進行も求められるというわけだ。

広告主と広告代理店との関係もしかりである。
広告代理店側から、経営判断に従い「広告予算を削りましょう」とは自発的に発言することは容易ではない。
そこには発注側、受託側という関係性の宿命が介在するわけだ。天秤をうまく機能させるためには、対話を欠かさず互いにプロジェクトのゴールを確認することにしかない。

もし中長期戦略のゴールを、ベンダーや広告代理店と共有したいのであれば、一番わかりやすのはレベニューシュアのスキームではないだろうか。
企業の成長が、そのままベンダーや広告代理店の収益につながるのであれば、これほど明快なことはない。
当然このようなケースは商慣習上において稀なケースではあるが、発注側も受託側も、投資マインドがあれば成立する可能性も否定できない。

間違った投資を防ぐには、経営判断と照らし俯瞰でプロジェクトが見られる人材と、実際の業務面に精通している人材が求められる。
そのように両面を見えるスタッフ陣を育成することが肝要だ。
もし適した人材が社内にいない場合は、ベンダーとは別に監査役やコンサルティング役として、第三者的な立ち位置の外部専門家や外部機関に助言を求めると良いだろう。

>>次ページ「クリエイティブ制作に投資するメリット

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