コラム
広報・マーケティング担当者がネットPRについて学べる連載コラム
社内広報の目的と社内報の役割とは
2009年06月18日

社内広報の目的で、「企業文化・風土の醸成」がポイントを大きく伸ばした。競争の激化と「100年に1度」の不況。従来から言われている「選択と集中」が、コア事業への「選択と集中」として表れている。コア事業とは、まさしくその企業そのもの、DNAを受け継ぐものである。その「企業らしさ」を、社内誌を通じて、所属する社員のマインドにも深く浸透させようとした結果が表れている。
社内広報の目的(複数回答)『社内誌白書2009』より
社内情報の共有 87.8%
経営理念・ビジョンの浸透 73.8%
会社の現況の伝達 68.6%
経営方針の周知徹底 64.8%
企業文化・風土の醸成 50.4%
さまざまな社内広報ツール。その中でも中心となるのが「社内報」である。
「社内報は会社の中枢神経である」、株式会社リクルート創業者の江副浩正さんの言葉である。会社を人の体に見立てて、体内に縦横無尽にはりめぐらされた神経、それが社内のコミュニケーションルートだとすれば、その中で最も大事な中枢神経の役割を社内報が担っているのである。
社内報を活用することにより、下記のような仕掛けが可能となる。
(1)経営方針の伝達・浸透・共有
(2)事業部間、グループ内会社間の情報共有、ナレッジ共有
(3)組織の求心力・一体感・つながりを醸成するための情報交換、社内の課題解決のきっかけ作り
(4)現場の実態や社員の気持ちを経営陣に伝える、社内のヒーロー・ヒロインの発掘
(5)社員のモチベーションアップ、スキルアップ
(6)顧客、社会、関連会社など、外部(半歩外)からの情報のフィードバック
上記の内容の如何にかかわらず、社内報は会社や、そこで働く社員のモチベーションアップのためのツールとして、地味ではあるが、有効な社内コミュニケーションのツールとなり得るし、それが最も大切な社内報の役割である。
「経営者と社員の思いが出会うのが社内報である」、当社の代表福西七重の著書『もっと冒険する社内報』の中の言葉である。
もう少し噛み砕いて表現するならば、社内報の役割とは下記のようなものである。
経営の方針を社員に直接伝える
↓
目標の共有
経営に関する情報をタイムリーに伝える
↓
情報の公開・情報の共有
社員に刺激を与える、考えさせる、学ばせる
↓
教育の場
企業文化、企業風土を育て、継承する
↓
風通しのよい活力ある風土づくり
社内報は発行して終わりではなく、発行したあとに、読者である社員がどのように感じ、考え、そして行動していくか。そこまでを見据えて発行していく必要がある。
執筆:ナナ総合コミュニケーション研究所 所長 豊田健一
参考:『社内誌白書2009』
2008年10月~12月、社内誌や機関誌を発行する全国の企業・自治体・団体に、社内誌 の発行状況や組織、意識などについて「第4回社内誌実態調査」を実施。その結果 を、「社内広報全般および組織」「印刷社内誌」「Web社内報」「グループ広報・海 外広報」の4章に分けて分析している。
■コラム:『社内誌白書2009』に見る、社内広報の現状
■特集:社内報の今がわかる『社内誌白書2007』
- 最終回 社内広報をひもとくキーワード・2007
- 第四回 グループ広報の状況「最も重要な、"グループ戦略の明確化"が大幅アップ」
- 第三回 WEB社内報の実施状況「WEB社内報の導入が加速」
- 第二回 社内誌づくりでめざしているタイプ「風土の醸成」、企業ブランド構築に向けて
- 第一回 社内広報の目的「社内広報の重要性、ますます向上の兆しあり」
- 社内報はウェブ活用でかんたん更新! News2u 電子社内報
「コラム」最新の5件
- 【書評】『脱広告・超PR』「ホットケーキが脳に効く?」が話題になったわけ
-
山田まさるさんの『脱広告・超PR』を薦められて読みました。著者の山田さんは第二次ファイバー・ブームの
- 社内報とWeb社内報、メディアミックスを考える
-
ここで言うメディアミックスは、社内報とWeb社内報のことである。 Web社内報の...
- 社内広報の目的と社内報の役割とは
-
社内広報の目的で、「企業文化・風土の醸成」がポイントを大きく伸ばした。競争の激化と「100年に1度」
- 組織における社内広報業務の重要度
-
『社内誌白書2009』に、組織における社内広報業務の重要度について聞いている項目がある。その結果によ
- 今こそ、社内報の底力を見せる時
-
次週より3回に渡って社内広報の最新データからみえる、社内広報の現状をコラム形式で連載します。
トラックバック
- このエントリのトラックバック URI
http://netpr.jp/mt/mt-tb.cgi/3250




